福島県の田舎町で育った、私は、母親が買ってきてくれる菓子パンや惣菜パンが大好きでした。そして、テーブルの真ん中にポップアップ式のトースターを置いて、家族全員で、ミルクと砂糖たっぷりのコーヒーでトーストをいただくのが日曜日の朝の楽しみでした。
美味しいと言ってくれるお客様の笑顔が何よりの喜びで、週1営業も軌道に乗ってきたころ、
「グルテンフリー」という言葉と食事法に出会います。
「グルテン」とは小麦やライ麦大麦に含まれるタンパク質です。
この成分があることで、パンのあのふっくらとした食感や、引きのある食感、様々な形を形成することができます。
初めは、パン屋が小麦抜きなんて、ありえない!無し無し!見なかったことにしよう!聞かなかったことにしよう!と、
蓋を閉じかけたのですが、
セミナー講師(今ではわたしの命の恩人です)の方が、以前はアトピー性皮膚炎がひどく、慢性的な疲労感や体調不良に悩まされていたのに、
グルテンフリーの食生活を実践したら、様々な悩みが解消されていったということを聞き、わたし自身も、ずっと、慢性疲労や体調不良、そして、毎晩の蕁麻疹に悩んでいたので、ものは試し、パン屋の長期休業時(夏休み)に3週間だけ小麦を抜いてみようと思い立ったのです。
初めはジョコビッチ(グルテンフリーをしているテニス選手)の本を買って、独自に実践しました。パンが大好きで1日3食小麦食でも気にならない私にとって、最初の3週間はそれはそれは辛いものでした。
小麦製品のパン、ケーキ、焼き菓子、ラーメン、パスタ、うどん、そうめんを食べないようにし、2週間経過したところ、小麦製品を食べたいという欲求がなくなりました。それにもちゃんとした理由があります。
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そして、
便秘体質だったのに腸内環境が劇的に変化しました。3週間経ったところ、毎晩出ていた蕁麻疹が出なくなったのです。
10年以上付き合ってきた蕁麻疹だったので、慣れて慢性化して痒くても気にもしてませんでしたが、出なくなると、夜も熟睡できて爽快に朝も起きれるようになったのです。
小麦を抜いて3週間経ったところでパンを食べてたところ、食べた当日は何も起こりませんでした。
「なんだ、私は小麦大丈夫じゃん!」
でも、翌日の晩、ずっと出てなかった蕁麻疹が出てしまったのです。
ここから私は本気でグルテンフリーに取り組もうと決心しました。
自分の体で本当に慢性疲労がなくなるのか?頭痛や肩こり、腸内環境がくなり、体質改善するのか?そしてモヤモヤ感や脳内がクリアになるのか?
小麦のグルテンが腸の炎症を引き起こすことはあらゆる本で紹介されています。
それを
自分の体で証明して、本当の健康ってなんなのかを考えてみようと思ったのです。
半年間実践し、緩やかに体質も改善し、これなら、胸を張って紹介できる!
グルテンフリーのパンやお菓子は欧米では当たり前にスーパーで販売されていますが、日本ではまだまだ馴染みがありません。無い物は作るしかない!と、グルテンフリーのパンやお菓子を販売する専門店をやろう!と決断しました。